プリミティヴォの道

El Camino Primitivo

サンティアゴへ続く数多くの巡礼路、そのひとつ中世から巡礼者が辿ったプリミティーヴォの道を歩きました。

オヴィエードからサンティアゴまでは約310km。巡礼事務所が発行する証明書では約340km、一般的には13日の行程です。矢印も宿泊施設も整っています。

10. 9. 2014  Oviedo

午後5時サンタンデールSantander空港に到着。飛行機は出発直前にタイヤの取り替えという稀な理由から1時間遅れ。空港前から市内のバスターミナルまではバスで15分、そしてプリミティーヴォの道の始まるオヴィエード行きのアルサALSAのバスに乗ります。バスは2時間ごとにあり、所要時間は2時間半から3時間くらい。

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写真は北の道のオヴィエードへの矢印。この2ヶ月前、2014年6月には、北の道をまっすぐヒホンGijionに向かいました。

午後8時過ぎにオヴィエードに着き、翌日は観光。郊外のサンタ・マリア・デル・ナランコ教会とサン・ミゲール教会を見学。この2つの世界遺産の教会内部はガイド付きで見学できます。市内からはA1、A2のバスで行けますが、本数が少ないのでタクシーか歩きが便利。

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サンタマリア・デル・ナランコ教会

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内部、眼下にオヴィエードの街が見えます

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すぐ近くにあるサン・ミゲール教会

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オヴィエードのカテドラル

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カマラ・サンタ。カテドラル内にある聖具を納めた部屋です。巡礼者がほぼ必ず訪れる場所です。カテドラルはクレデンシャルで入場料が割引、カマラ・サンタではスタンプももらえます。

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そして明日からのプリミティボの道巡礼のために、駅前の安宿からオヴィエードのアルベルゲに宿替えしました。オヴィエードから歩き始めるのは私くらいで他の巡礼者は北の道やサルバドルの道(レオン〜オヴィエード)から来た巡礼者達、ここから始める人達はみんなペンション泊まりなのかな。

公営アルベルゲ Albergue peregrinos El Salvador de Oviedo, Calle Adolfo Posada 3, Oviedo

12. 9. 2014  Oviedo-Escamplero  11km

プリミティボの道の第1日目。アルベルゲから中心街を抜け、駅から左上に巡礼路は続きます。しばらくまだ市街を歩き線路に掛かる鉄橋を渡り郊外の住宅地や公園を過ぎると巡礼路は美しい自然の中に入っていきます。 IMG_3949
オヴィエードの中心街の朝

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ゴミ箱とモホンとベンチ

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鉄道を渡ります

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プリミティーヴォの巡礼路らしい幻想的な風景

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サン・ラザロの村と壊れたオレオ

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教会の泉と巡礼者達

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エスカンプレロのレストランのテラス

巡礼1日目に歩いた距離は11km。他の巡礼者は先のグラードGrado、公営アルベルゲのあるサン・ファン・デ・ヴィジャパナーダSan Juan de villapanadaまで行きますが、私はここ止まり。アルベルゲは手前300mほどにあるレストラン・バルで料金を払い、スタンプをもらいます。レストランにはメニューもあり美しいテラスがあります。スペインではよくレストランの中と外でメニューの料金が違います。ここもテラスの方が高かったので中で食べて外でコーヒーを飲みました。ここで出会ったポーランド人のヴォイテック、ひとりメニューを食べていたので、Are you a peregrino? と声をかけて少しお話をしました。彼は巡礼は初めてで持っていた本はコエーリョのペレグリム。今日はこの先のグラードまで行くとのこと。大丈夫かなあ。

Albergue municipale de Escamprlero, 上り坂の途中、村に入り巡礼路を左に逸れすぐ左側のレストラン(入り口は坂を下りる)でチェックイン。そのまま300mほど先を左折しすぐ。村には食料品店が一軒のみ。

13. 9. 2014   Escamplero – Cornellana  24km

今回の巡礼はマイペース。しかし考えが先を急いでしまうせっかちな性格。今日はコルネリャーナまで歩きました。土地の名のスペイン語の発音はコルネジャーナかな? IMG_3969
エスカンロの羊達

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道は整備されています

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少し晴れ間が見えてきました

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遠くにサン・サルヴァドル修道院

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アルベルゲの門

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サン・サルヴァドル修道院の中庭のアルベルゲ

この巡礼路も北の道同様、町や村の間隔が長くバルなどもフランス人の道ほどありません。村から村、バルからバルへの間隔は、北の道、プリミティーヴォは約15km、プラタは約30Kmくらいかなぁ。この日もエスカンプレロから歩き始め暖かいカフェ・コン・レチェにありつけたのは12km先のグラードでした。北の道を歩いた時のパオロのもとでの特訓で、10km、15km、休みなしのクセがついてしまったようです。熱過ぎるコーヒーに閉口し、バルの隣の中国人のなんでもショップで念願のスティックを2本で10ユーロで購入、しかし左右同じ色がなく赤と青。

巡礼路はコルネリャーナの手前で川沿いに左折し、道に沿って進むとサン・サルヴァドル修道院の前に出ます。アルベルゲの入り口は修道院の右脇から裏にまわり、その中庭にあります。部屋も広く設備も良いアルベルゲでした。オスピタレロがいる時間外に着いたときは、各自ベットをキープしてオスピタレロを待ちます。

ここでまたヴォイテックに遭遇。足を痛め今日はここ止まりとのこと。夜は巡礼仲間、人気者のヴォイテック、陽気なドイツ人の若者ミハエル、寡黙なチェコのヤコブ、フランス人の道を歩き、プリミティーボを逆に辿り、オヴィエードからサルヴァドルの道、レオン〜アストルガ、そしてヴィア・デ・ラ・プラタを逆に行き、途中からモザルベの道を戻りグラナダを終着予定にしているベルギーの若者とコロンビアの女性とでパスタを作りいただきました。 途中のグラードは大きな町です。ペンションはありますが、公営アルベルゲは町の先4kmほど、巡礼路から逸れたサン・ファン・デ・ヴィラパニャーダにあります。

Albergue municipal de San Juan de Villapanada. Albergue peregrinos de Cornellana. 町にはスーパもあります。

14. 9. 2014   Cornellana – Tieno  30km

30km挑戦です。朝早く暗いうちにフランス人のおじさんについてアルベルゲを出発します。もちろん健脚のフランス人にはついていけないので暗いうちだけ同行し、後は先に行っていただきます。暗いうちに道に迷うとパニックになるので、早朝は必ず誰かについて出発しました。巡礼路はずいぶん山の中を歩いた気がします。11kmほど先のサーラスには10時頃着きました。休憩したバルでオレンジを1ついただきました、お遍路さんになった気分、ありがたいです。ここからは上り道、そして嫌いな雷が追いかけて来ます。なんとか最初の雷を振り切り、お天気も回復したと安心していたところに、また小雨と雷鳴。偶然あった途中の苔むし糞むした牛の水飲み場で雨宿り、雷が遠ざかるまで待ちました。その後は晴れあがり美しい青空。ティエノまで最後の8kmほどは緑が美しく快適な巡礼路を気持よく歩きました。しかしティエノの1km先でまた雷様と雨が、町のすぐ手前の公園のバルの軒先でまた雨宿りしますが、雨と強風で軒先ではしのげません、すでに閉店していたバルにご好意で入れていただき嵐が過ぎ去るのを待ちました。

公営アルベルゲは見晴らしの良い場所にあります。ボイラーが故障中でお湯がないと着いた時に言われましたが私は気にせずここに泊まりました。

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サーラスの城壁

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夏の名残の巡礼路

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また雷雨が来そう

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ガイドブック必ずある教会、色褪せたアジサイ

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泉とサンティアゴ

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ティエノの嵐

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巡礼モニュメント

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ティエノの公営アルベルゲ

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町中のオレオ

ティエノまでの幾つかの町、サーラス、ボデナヤ、ラ・エスピナにはアルベルゲがあります。

15. 9. 2014   Tieno – Campiello  12km

ティエノ〜カンピエージョ 昨日のレストランのテレビはサンティアゴのカテドラル前の広場からブエルタ・ア・エスパーニャの表彰式を生中継していました。広場には表彰台がもうけられカテドラルから赤い絨毯が敷かれ広場はすごい人だかり、優勝したコンタドールにはペレグリーニのマントと帽子が与えられ迷惑そうでした。さすがガリシア州観光誘致には力が入っています。でも今サンティアゴにいなくて良かったと思いました。この朝ティエノで行きの飛行機とバス、帰りの飛行機の便までが偶然一緒だったイヴァンとペレグリー仲間のホセに合流。

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朝アルベルゲから

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イヴァンと泉

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雲の上の風景

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カンピエージョ

明日のホスピターレス越えにそなえ今日はカンピエージョで泊まりました。この先3kmのボーレスのアルベルゲまで行くことも可能でしたが、ボーレスには店もなくバルが一軒しかありません。カンピエージョは小さな集落ですが、スーパ、レストラン、アルベルゲもあり便利です、アルベルゲには多くのペレグリーニが泊まっていました。

16. 9. 2014   Campiello – Berducedo   28km

カンピエージョ〜ベルドゥセェド ボーレスBorresから、道は2つの選択があります。標1200mまで上がりプリミティーヴォの道で最も美しいホスピターレスの道 Ruta de los Hospitales、もしくはポーラ・デ・アジャンデ Pola de Allandeを経由する道です。ボーレスから次にアルベルゲがあるベルドゥセェードまでホスピタレスの道は約25km、ポーラ経由では約31kmです。つまりホスピタレスのの方が近道なのです。がしかし、ボーレスから約20kmの山越えの区間には店もバルもありません。

このホスピタレスの道ではモホンがない区間には20mごとに木の杭、道の石に矢印が描かれています、良いお天気なら快適なハイキングコースですが、雨や視界の悪い濃霧の中では道を見失う恐れがあり危険です。ホスピタレスの道を行く時は、前日にカンピエージョかボーレスに泊まり、天気を見定め、時間の余裕と水や食料を持って出発しなければいけません。できれば他のペレグリーニと同行することをおすすめします。 IMG_4069
早朝に出発

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ボーレス

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分かれ道

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牛さん横を失礼します

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ホスピターレスの道
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ホスピタルの跡IMG_4117
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カメラの前を横切る虫

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ペレグリーニとニワトリのランチタイム
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ベルドゥセェド

高原と眼下に広がる風景、ホスピターレスの道は数あるカミーノの行程の中で最も美しい道のひとつです。おかげさまで無事歩き通しました。ベルドゥセェードには公営アルベルゲ、プライベート・アルベルゲ1軒、ペンション、4km先のラ・メーサには公営アルベルゲがあります。

17. 9. 2014   Berducedo – Grabdas de Salime  20km 

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そして朝焼け

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今日もブエン・カミーノ

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ラ・メーサ

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草原の牛

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舗装道路からも美しい風景

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ブエナス・ディアス! セニョーラ・ヴァッカ

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ダムの遠景

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廃墟

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ダムの展望台

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ダムを渡った所にあるバル・レストラン、ここまで約15kmバルも店もナシ

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バルのテラス

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プリミティーヴォらしい巡礼路

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グランダス・デ・サリーメ、アルベルゲ、ペンション、レストラン、スーパー有り

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アルベルゲの窓から、電線の向こうにかかる虹

ハードだったにせよ早く着いたので、アルベルゲにチックインし、外のバルで後から来る仲間のイヴァンとホセを待ちました。彼らはアルベルゲではなくペンション泊まり。夕食はスペイン風パスタ、市販のケチャップ味のトマトソースと和えたものを作りリッカルド、ヴィル、ミケーレにごちそうしました、私はホントはこの何倍も美味しいパスタで作れるのでがこんなもので申し訳なかったです。おいしいと言ってくださって感謝してます。

19. 9. 2014   Grandas de salime – Fonsagrada   23km 

今日の行程でアストゥーリア州からガリシア州に入ります。

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グランダスの朝

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朝焼け

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カストロ

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アストゥーリアのモホン

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花に彩られた矢印

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柵の向こうも巡礼路

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さよならアストゥーリア

山を下ると道路脇ににポツンと1軒建つ建物があります、ここはもうガリシア州。建物の中には山小屋のような風情の小さなバルがあります。小雨が降り始め、強風、寒くなって来たので暖かいカフェ・コン・レチェで休憩。おなかもすいたのでエンパナーダを食べました。バルには巡礼の歴史を感じさせる古いクレデンシャルや訪れた多くの巡礼者の写真が飾ってあり、朝からワイン飲んでる巡礼者もいます。プリミティーヴォの道、ガリシア州最初の O Acebo のスタンプももらえます。どうやらこの先、雨に降られそうです。フォンサグラーダは丘の上にあり、雨の中、坂道を上って行きました。町の下で矢印は2つに分かれていますが、迷わずまっすぐ右の舗装道路を進みます。分岐の矢印の左の道は少し離れた場所にある公営アルベルゲに行く道です。町の中心にはプライベートのアルベルゲがあります。先にボス、パオロから指定のあったペンションはすぐみつかり、今晩はシングル・ルーム。濡れたレインコートを乾かし、ホセ、イヴァンと3人でペレグリーニ恒例の割り勘洗濯。ひとり2ユーロ。汚れ物をまとめて出すだけ、洗濯、乾燥して数時間後には戻って来ます。レストランもペンションにあり便利。雨で寒いので外には出ません。夕食はイヴァンとふたりのサンマリーノ人で食べました。このサン・マリーノ人達はピエロ・デッラ・フランチェスカの絵に出てきそうな古風な顔立ち、そしてイタリア人が集まると話題はサッカー。

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オ・アセボのバル

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小さな教会

20. 9. 2014   Fonsagrada – O Cadavo    22,5km

朝早く町を抜けます。雨は止みました。今日の行程はプリミティーヴォ最後の上り下りが続く山道です。

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朝 フォンサグラーダ
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朝の草原

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草原の教会

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この日の行程で唯一のバル 今日の行程もハードでした。今頃になって少し痛み出した右ヒザをいたわりつつゆっくり坂道を下って行きます。少し先を行くリッカルドは、両手を広げ飛行機のように陽気に坂道を駆け下りて行くではありませんか。上がり下りが続くともちろんその分距離も長くなります。なんとかカダーヴォのアルベルゲに辿り着き、今日はここ泊まり。もう先に行く気力はありません。明日はルーゴまで30km、山ひとつ越せば後は平坦な道です。なんとかなると思っていました。カダーヴォでの夕食はペレグリーニ仲間でテーブルを囲みました。

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巡礼路沿いの建物

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写真を横切る黒い鳥

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カダーヴォの晩餐

21. 9. 2014   O Cadavo – Lugo  31km

プリミティーヴォの道をさほど問題なく今日まで歩きました。今朝もいつもと同じ清々し気分で歩き出します。

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朝の道

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サンタ・マリア教会

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教会の祭壇

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サンティアゴ・マタモロス

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ガリシアのモホン

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休憩中のペレグリーニ

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ネコとペレグリーナ

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最後のモホン

休憩せずに歩き続けたせいでしょうか、平坦な道になったところで両方のヒザに痛みがきました。足が前に進みません。ルーゴまであと5〜6kmのところまで来て、イヴァンがもう歩くなと。今回、写真を横切った黒い虫や鳥はこの前兆だったのかなあ。そして巡礼路沿いの民家でタクシーを呼んでもらい、あっという間にルーゴ着。城壁の門をくぐり100mほど先を右に入るとすぐ公営アルベルゲがあります。歩いていないのにヒザは増々悪化。2階のベット・ルームへの階段の上り下りは巡礼路の山道よりキツいではありませんか。明日はルーゴで休みます。

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ルーゴの世界遺産の城壁

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城壁の門

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ルーゴのアルベルゲ

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タコタコタコ

22. 9. 2014   Lugo

ルーゴ2日目 昨日予約したペンションは、アルベルゲからⅠ00mほど。朝アルベルゲからはいつも最後に出るミハエルよりも後に出ます。ザックと昨日土曜日に買い込んだ食料を持っての徒歩移動に30分。つまり100m/0,5h、ネコトホの最遅記録を更新しました。ペンションに荷物を預かってもらい、朝霧の中、ルーゴ観光です。バルでゆっくり朝食をいただき、カテドラルへ、クレデンシャルにスタンプをもらいます。ペンションの部屋は3階、なんとエレベーターがあるではありませんか。感激です。そして部屋の窓は世界遺産の城壁に面してします。

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霧の街にひとり

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中世の街

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サンティアゴ門

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門のサンティアゴ様

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カテドラルのファサード

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窓から見える城壁

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午後の空

ペンションで1日ゆっくり療養し、明日もルーゴにとどまることに決めました。明日の目標は城壁の上を1周トレッキングです。

22. 9.2014  Lugo

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城壁とペンションの窓

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城壁を1周

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ペレグリーノ博物館の巡礼者人形

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城壁と青空

城壁1周、無事踏破。でもヒザは回復に向かわないので、ルーゴで今回の巡礼の終了を決定、徒歩巡礼の終了です。そして明日からはバスで巡礼続けます。

23. 09. 2014 Lugo – Santiago de Compostela 100km

ルーゴからコンポステラまでは約100km、歩いて3〜4日間の行程ですが、バスの所要時間は2時間半。バスはルーゴからフランス人の道沿いの主な町に停車します。利用する巡礼者は思ったより多かったです。歩行困難な私と途中から乗車した腰を痛めた日本人女性以外は、少し乗ってまた歩くといったふうでした。

サンタ・イレーネの手前でイヴァンを発見、今日はアルスーアから40km歩き夕方にサンティアゴ到着予定です。ホセは適当にバスに乗っているのでたいてい先に着きます。サンティアゴのバス・ステーションからは土地勘もあり、予約しておいたアルベルゲ、セミナリオ・メノールまで歩きます。このアルベルゲからコンポステラの中心街まで歩いて10分ですが、ひとつ離れた丘の上にあり谷を渡らなければなりません。そしてアルベルゲの巨大な建物の3階の奥の奥がシングル・ルーム。セミナリオと言う名のごとく学校の寄宿舎と言うか、隔離病棟のよう。エレベーターなどありません。つらく長い階段には熊野古道の日本語のポスターが貼ってあり郷愁をそそります。一泊15ユーロという値段でシングルのあるアルベルゲはここだけです、我慢。

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巡礼者救済バス、ルーゴ発サンティアゴ行き フランス人の道沿いに走ります

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セミナリオへの道

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繋がれたネコ かわいそう

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セミナリオからサンティアゴ・ヴァリーの向こうの景色

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コンポステラ

2014年9月、クレデンシャルのスタンプはルーゴ止まり。来年2015年春に続きを歩きます。

ミサとボータフメイロ
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巡礼中、職業はトップ・シークレットだったリッカルドが祭壇に上がる。

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コンポステラの広場

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踏み台にされる現代アート、ピエロ・マンゾーニ 地球の支台

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カテドラルの後方屋根の上の見学は、カテドラル正面下のインフォメーションで予約します。ガイド付き英語かスペイン語,定員あり。

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2015. 6. 13 Santiago – Lugo   リベンジ・プリミティーヴォ

上の写真から約8ヶ月。両膝の急性関節炎を医者にもかからず克服し、2015年4月28日から45日かけてプラタを歩き、コンポステラに6月12日に到着。そして翌日13日に巡礼者救済バスでルーゴに到着しました。明日から4日かけて昨年の続きをコンポステラまで歩きます。以下掲載写真、逆光修正、水平修正していません。

ルーゴの城壁

ルーゴの城壁

昨年と同じルーゴのアルベルゲ

昨年と同じアルベルゲ

再会

再会

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2015. 6. 14   Lugo – As Seixas  32,0km

城壁の門を出て坂道を下るとローマ橋を渡ります。そこを過ぎるとすぐに風景が変わります。昨日のアルベルゲには20人ほどの巡礼者が泊まっていましたが、道で会ったのはフランス人の1人だけ、朝霧の中をひとり歩きます。

ローマ橋

ローマ橋

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建物のペレグリーノ

建物のペレグリーノ

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遠景

遠景

苔むした道

苔むした道

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青空が見えました

青空が見えました

道で休憩

道で休憩

サン・ローマンSan Roman からポンテ・フェレイラPonte Ferreiraまでは2通りの道があります。オリジナルの巡礼路は11km、サン・ローマンの道は9km、標識も矢印もあります。ようやく開いていたポンテ・フェレイラのバル、ここまでは約27km。カフェ・コン・レチェをいただきました。この村にはアルベルゲ、ホスタルもあります。この先7kmのAs Seixas アス セイハスには新しい公営アルベルゲがあります。キッチンも完備、しかし村にはバル1軒と自動販売機のみ、自炊するなら食材はルーゴで調達かな。

ポンテ・フェレイラ

ポンテ・フェレイラ

2015. 6.15  As Seixas – Ribadiso   24,9km

アス セイハスで昨日夕方から降り始めた雨もあがりました。プリミティーヴォの道は今日通過するメリデで終わります。

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虹色のモホン

虹色のモホン

軒先のバラ

軒先のバラ

メリダ

メリデ

プリミティーヴォの道の終わりです。大きな交差点の中にモホンがあります、写真の右の道を行くとフランス人の道へと続きます。 IMG_7650

Ribadiso da Baixo

Ribadiso da Baixo

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2915.  6. 16  Ribadiso – O Pedrouzo   22,2km

朝日のシルエット

2015.6.16 朝日のシルエット

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2015. 6. 17   O Pedrouzo –  Santiago   21,0km

巡礼路のネコ

巡礼路のネコ

モンテ・ゴゾ

モンテ・ゴゾ

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サンティアゴに到着、今回は無事にプリミティーヴォの道の続きを歩きました。明日はバスでムシアに行きます。

Camino rimotivo モデル行程表

パオロが送ってくれたプリミティーヴォの道のモデル行程。小数点以下2桁の距離表 彼が実際に歩いた記録です。ポーラ経由です。

Camino Primitivo 2013

11-set-13 Oviedo
1 12-set-13 Grado-23,94km
2 13-set-13 Salas-21,88
3 14-set-13 Tineo – 19,65
4 15-set-13 Pola de Allande -26,70
5 16-set-13 Berducedo-16,31
6 17-set-13 Grandas de Salime-19,46
7 18-set-13 Fonsagrada -25,96
8 19-set-13 O Cadavo- 24,75
9 20-set-13 Lugo-30,18
10 21-set-13 Ferreira -29,12
11 22-set-13 Melide – 20,06
12 23-set-13 Pedrouzo – 33,50
13 23-set-13 Santiago -19,98
total km311,49 av. 23,96km

ネコトホが2014年と2015年にに実際に歩いた行程と距離。ホスピタレス経由

Camino Primitivo 2014/2015

12-set-14 Oviedo
1 13-set-14 Escamplero - 11,1km
2 14-set-14 cornellana - 23,5
3 15-set-14 Tineo  - 29,3
4 16-set-14Campiello  -  12,4
5 17-set-14 Berducedo  - 27,4 Hospitares
6 18-set-14 Grandas de Salime – 19,4
7 19-set-14Fonsagrada  - 25,9
8 20-set-14 O Cadavo – 24,7
9 21-set-14 Lugo – 30,2
10-14-jun-15 As Seixas – 32,0
11 15-jun-15 Ribadiso – 24,9
12 16-jun-15 O Pedrouzo – 22,2
13 17-jun-15 Santiago – 21,0
Total 304,0km av. 23,38km

参考にしたガイドにより距離kmが違いますが、どれが正確なのかわかりません。

プリミティヴォの道」への1件のフィードバック

  1. 先輩のプリミティーボ奮戦記を興味深く、真面目に読ませて頂きました。ぜひ参考にさせて頂きます。¡Muchas Gracias !

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