Camino Portuguès
ポルトガルの道 リスボンから
この巡礼の旅はポルトガルの先端、サン・ヴィンセンテ岬から、ロータヴィセンティーナを歩きリスボンに至りました。
リスボンからのポルトガル道のホントの始まりはカテドラルに向かって左の道路を上った先にあるサンティアゴ教会ですが、Via Lusitanaのサイトにあったこの写真が最もわかりやすいです。カテドラルではクレデンシャル、地図も買えます。
2017. 4. 10. Etapa 17, Lisbona – Alpriate 22,5km
カテドラルから市外に出る巡礼路はほぼ北へまっすぐ、水族館を目指すか、オリエンテ駅まで行き前のショッピング・モールを通り抜けても海沿いに出ることもできます。海岸線を終えると道は左手に折れ内陸部に入ります。駐車場をや郊外の殺風景な砂利道もありますが、サンチアゴへの黄色い矢印に従い進むしかありません。同時にある青い矢印はファティマへの巡礼路を示しています、サンタレンまでは同方向です。リスボンからの最初の数日は、国道、線路沿い、ジプシーの部落、野良犬などに注意して歩いてください。でも巡礼路が Rio Tejo タホ川(スペイン語はTajoタホ、ポルトガル語はテージュ)のほとりに出ると美しい水辺の風景が広がります。
ヨーロッパで2番目に長い、ヴァスコア・ダ・ガマの橋 17,2km。高速道路なので歩いて渡れない
Alpriateのアルベルゲは、新しい小さなアルベルゲ。村にはバルが1軒のみ
2017. 4. 11. Etapa 18, Alpriate – Vila Franca de Xira 19,3km
リスボンから数日の行程は、多くの巡礼者が1日に約30kmを歩くのですが私達はマイペース。アルベルゲがない町や村ではホステル、ペンションなどを利用します。今回の同行者2人は昨年もポルトガルの道を歩いているので比較的現地情報には明るいので助かりました。彼らによれば、このポルトガルの道、この1年でかなり良くなっているそうです。
2017. 4. 12. Etapa 19, Vila Franca de Xira – Valada 33,3km
ヴァラダはタホ川沿いの小さな村。宿泊はAlojamento Localが1軒のみでした。予約していた私達とシングルルームを確保したイタリア人、4人以外の巡礼者はこの先5kmの宿まで行かなければなりませんでした。ポルトガルに多いこのAlojamento Local、部屋の所もあれば、ベッドのみで泊まれる所もあり様々です。
2017. 4. 13. Etapa 20, Valada – Santarèm 19,8km
今日の行程はサンタレンまで。風光明媚とはいかなくても、のどかな田舎の道が続きます。ここサンタレンからファティマへの巡礼路が分かれ、再びトマールでサンティアゴへの巡礼路と合流しますが、その後の青い矢印は常に黄色い矢印とは反対の方向を向いています。
2017. 4. 14. Etapa 21, Santarèm – Golegä 31,2km
サンティアゴへ向かう巡礼者の多くがファティマを経由しますが、私達は、ファティマには寄らずまっすぐサンティアゴへの巡礼路を行きました。巡礼路はサンタレンの丘をサンティアゴの門から下ります。
2017. 4.15. Etapa 22 Golegä – Tomar 29,7km
トマールはテンプ騎士団で有名な町、町を見下ろす丘の上に騎士団の城があり見学できます。年間の閉館日は4日だけですが、4月16日は今年の復活祭、予感どおり閉まってました。でもポルトガルは、スーパーが日曜、祝祭日も開いています。スペインは閉まっています。
リスボンからのポルトガルの道、ここトマールまでは高低差はないにしろ比較的ハードな巡礼路でした。
2017. 4. 17. Etapa 23 Tomar – Alvaiazer 30,9km
サグレスをスタートしてすでに23日、サンティアゴへの道は続きます。ここから先ファティマへ向かう巡礼者とはすれ違いことになります。今年2017年5月13日はファティマの奇跡の100周年記念で、フランシスコ法王が来るので来月5月初めから中頃に巡礼者は5百万人の見込みとか?
2017. 4. 18. Etapa 23 Alvaiazer – Alvorge 23,9km
同行の2人の歩くスピードは、はっきり言って速い。ついて行くのも大変です。30kmくらいでも無理なく歩けますが、長い巡礼を考えて1日の距離は無理なく少なく。
Alvorgeのアルベルゲはドナティーヴォ、寄付制です。村に入ってすぐのバルで鍵をもらい、アルベルゲは教会のさらに先、村はずれにあります。今年は壁も塗り替えられ、ベッドのマットレスも新しくなったと同行の2人は感動していました。
2017. 4. 19. Etapa 25, Alvorge – Cernache 26,2km
ポルトガルのタバスコのような辛いソース、小ビンに入って製法にヴァリエーションがありますが、ピリピリと呼びます。日本語の擬態語のようです。コーヒーはスペインより美味しい。スイーツもヴァリエーションが豊富。料理にコリアンダーが多く使われているのは新たな発見でした。大量に料理にのってくるオニオン・スライスと生のニンニク、大好きです。
2017. 4. 20. Etapa 26, Cernache – Coimbra 12,5km
今日は、コインブラに早く着いて観光しようと、今日は短距離。市街の手前の丘の上にはサンタ・クララ修道院があり見学できます。橋を渡るとすでにコインブラ中心街です。
2017. 4. 21. Etapa 27 Coimbra – Mealhada 22,4km
サグレスからスタートしたポルトガルの道巡礼はほぼ半ば、コインブラからポルトまでは、1日約20kmの行程で進みました。
Mealhadaの1,5km先、Sernadeuroのアルベルゲ
2017. 4. 22. Etapa 28, Mealhada – Agueda 25,4km
Aguedaのアルベルゲで、ファティマへの巡礼者と一緒になりました。そのうちの3人は視覚障害者の巡礼者で、同伴者と伴に1日約30kmは歩くそうです。ファティマにフランシスコ法王が来ることから、5月始めは1年前から予約が入っていると昨日泊まったアルベルゲのオスピタレラが言っていました。4月終わりからリスボンをスタートした知り合いは、最初の3日だけ巡礼前に予約して来ましたが、その後状況を把握して急いでポルトまでのすべての宿泊予約をしました。今年の5月は特別でしたが、例年4月終わりから5月はファティマへの巡礼者が多いそうです。
2017. 4. 23. Etapa 29, Agueda – Albergaria a Nova 23,4km
到着したAlbergaria a Novaは村祭りでした。名物料理は、レイタオ。子豚の丸焼きです。泊まったアルベルゲは家族経営、夜はバーベキューに招待しいただきました。
2017. 4. 24. Etapa 30, Albergaria a Nova – São Jão da Madeira. 22,1km
2017. 4. 25. Etapa 31, São Jão da Madeira – Grijó 19km
ここからポルトまでは約35km、1日で歩ける距離ですが、私達軟弱組はGrijóでストップ。ここにはペレグリーノスのアルベルゲがあります。明日は15km、そしてポルトで1日休み。今までの巡礼では途中で2泊したことはありませんでしたが、ゆっくりできて良かったです。しかしこの後はFisterraまで休みなしでした。
2017. 4. 26. Etapa 32, Grijó – Porto 15,3km
ポルトガルの道をサグレスからほぼ1カ月、ついにポルトまで来ました。この道で一番美しい町です。
明日からまたサンティアゴに向かって、ポルトガル海岸の道を歩きます。