北の道

Camino del norte

北の道  ダイジェスト

北の道 2014年6月2日、バルセロナで飛行機を乗り継ぎサン・セバスチャン空港があるイルーンに着いたのは午後7時過ぎ。6月は巡礼者が増えるシーズンなので、アルベルゲはフルではないかと心配でしたが、予約も受け付けていないので仕方ありません。なんとか残り6つあったベットに滑り込みセーフ。その後1時間あまりでベットも埋まりました。

ホスピタレラが頼りなさそうな東洋人巡礼者の私に言った言葉は、Sin bus! バスはナシよ!はい、私は列車もバスも乗らないつもりです、とは返事しませんでしたが、明日から頑張って北の道を歩いて行きます。

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03/06/2014   イルーンIrun 〜 サン・セバスチャンSan Sebastian

北の道の巡礼に出る前から心配していたお天気、5月は雨ばかりでした。最初の2日、サン・セバスチャンとサラウーツの宿は事前に予約してあったので泊まる所を心配せずに、道を間違えないように歩くだけ。イルーンから途中のパサイPasaiまでは山の頂を行くルートと下の道があります。上の道は険しく、下の道は2キロほど距離が長いです。パサイ・ドニパーネの村に下りて行くと、ようやくバルもありました。ここから乗り合いの小舟で狭い海峡を渡り、向こう岸のパサイ・サン・ペドロに行きます。そして再び急な上り坂。サン・セバスチャンのアルベルゲは7月8月のみオープン。でも市内の中心街にはサーファーのための安いドミトリーが数軒あります、巡礼者はみかけませんでしたが利用してもいいと思います。

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サン・セバスチャン

なんとか1日目を歩きました。疲れてベットで動かなかった私をみてサーファーのお兄さん達が小声で、She is die..と言っているのが聞こえました。

04/06/2014 San  Sebastian – Zarautz

6月4日 サラウーツZarautz どんよりと曇り空。そしてやはり雨が降り出しました。ここから途中のオリオOrioまではまた山越えです。バルも何もありません。北の道は特に前半が厳しいとガイドブックで読んだのは歩き始めてから、確かにフランス人の道では味わえないハードさです。歩いているペレグリーニも強者揃い。「どうして歩いているの?」の問いは,一度もありませんでした。何回目の巡礼?と聞くとたいてい2回以上、6回目でプラタもプリミティーボも歩いたとの答えが返ってきます。もちろん私は今回も事前トレーニングは皆無。サラウーツで予約してあったのは安いペンションですが、オーバーブッキングで同じ宿泊料金でホテルに泊めてもらいました、そこで出会った日本人のTさんとお友達、日本人だけの5人で2グループに別れ北の道を歩いているとのこと。もうひとつは全盲で北の道を歩くMさん達の3人グループです。お会いできなかったのですが、サンティアゴまで頑張って無事到着してくださいと、心の中で応援してました。


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あと795km

05/06/2014 サラウーツZarautz  –   エルミータ・デル・カルヴァリオ Ermita del Calvario

次の朝は晴れ、サラウーツからヘタリアGetariaまで迷わず海岸道路を歩きました。美しい朝焼けでした。ヘタリアの街を出たところでイタリア人のパオロとフランカにで出会いました。彼らはサラウーツのユース・ホステルが満員でひとつ先のヘタリアのアルベルゲで1泊したとのこと。一緒に歩いて行くと、よければ一緒にサンティアゴまで来るかとのお誘い。ええそんな〜足手まといになったら申し訳ないしと思いながらグループに加えてもらいました。パオロはオスピタレロも経験済みの巡礼のベテラン、友人のフランカは今回初めてでビルバオまで行きます。孤独にさいなまれることもあると聞いた北の道の巡礼、昨日以降は予定なしの私の巡礼はこの時、他力本願のツアー巡礼のごときものとなりました。デバDebaを過ぎ、エルミータ・エル・カルヴァリオErmita El Calvarioの教会の先、巡礼路沿いに2013年にオープンしたアルベルゲがありそこで宿泊、冷たいシドロ、りんご酒のウエルカム・ドリンクで迎えてくれました。

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後にしたサラウーツの街と朝焼け

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海沿いの巡礼路

06/06/2014  〜 08/06/2014  マルキーナMarquina. ゲルニカGernika, ビルバオBilbao

巡礼路はデバからビルバオまで内陸部に入ります、道は上り下りが繰り返す山道と舗装道路。マルキーナの少し手前にあるサン・ミゲール教会内部には巨岩で祭壇が組まれています。マルキーナからゲルニカまでは、フランカがスマホのアプリ、ランキーパーで測った歩行距離は28km、歩行時間や高低も記録に残り便利です。1937年スペイン内戦時に空爆で破壊されたゲルニカ、多くの死傷者を出しました。

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セナルーツァ修道院

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バスク地方の自由の象徴のオークの木

ゲルニカからビルバオまでは約33km。山道、工場地帯、公園を抜け、市街に入ります。この階段を下りるとすぐにビルバオのオールド・シティ。階段の途中に公営アルベルゲがありますがオープンは7月8月のみ、6月も開いているもうひとつの公営アルベルゲに泊まるなら街を横切り向こう側の丘の上まで行かなくてはなりません、でも階段の下にあるガンバラ・ホステルGambara Hostelは、巡礼にも観光にも便利。

09/06/2014    〜 11/06/2014 ポベーニャPobeña, カストロ・ウルディアーレスCastro Urdiales, サントーニャSantoña

ビルバオで一緒に歩いたフランカとお別れです。朝、彼女を駅まで送ってパオロと 川の右岸をポルトガレッテまで歩きそこから巡礼路に戻りました。街中からは便利でわかりやすく距離も短縮できるので、この道を行く巡礼者もいます。ポルトガレッテで突然目の前に出現した美しい鉄橋、地元の人々にプエンテ・コルガンテPuente Colganteと呼ばれ、1893年にエッフェル塔を建設したエッフェルの弟子により両岸の町を繋ぐためと、ビルバオの港に船が入れるように考慮し建設されました。内戦中には破壊されましたが再建され、現在はワイアーで吊られたゴンドラが車と人々を乗せ行き来しています。橋の上を歩いて渡ることもできます。上を歩くと7€ケーブルに乗ればこの時間帯は0.35 €。

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グッゲンハイム美術館

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ポルトガレッテの鉄橋、左岸にゴンドラが接岸してます

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空に掛かるはしご

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初夏の北の道

ここからパオロの友人のドイツ人の姉妹、アンナとアニータが合流し4人グループで歩きました。彼女らもすでにスペインのいろいろな巡礼路を歩いていますが、サンティアゴに到着することにこだわりはなく、好きな道を時間の許すだけ歩くといった気ままでマイペースな巡礼者です。グループで歩く時は、頑強で歩くのも早いパオロが先に行き、私達を待つといった具合、私達の歩けそうな距離を考慮して彼が次の日の計画をたて、宿泊先も彼が電話予約。ホントに助かりました。

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砂浜を歩く

北の道の魅力のひとつは砂浜を歩くこと、ラレードの砂浜を歩くペレグリーノです。この長い長い砂浜の先端からサントーニャへ行く船が出ます。知りませんでしたがサントーニャはツナ缶で有名な、コンソルシオConsorcio本拠地。バスク地方でもマグロが美味しいと聞いていましたが、このカンタブリア州もなのですね、パオロは工場直営販売店でトマトとボッカディージョにして食べようと、重いツナ缶を買い込みました。6月、この頃は学校の遠足シーズンでサラウーツ、ゲルニカ、ここでもユース・ホステルはこどもや若者でいっぱいでした。アルベルゲ、ユースが満員の場合はペンションがあります。泊まるところは下調べし、できれば前日、当日にでも電話予約しておくのがまず安心。早い時間にアルベルゲに到着するのも方法です、でもそれほど心配しなくてもきっとどこかあるでしょう。

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サントーニャの港

12/06/2014  〜   14/06/2014 フエメスGüemes, ボー・デ・ピエラゴスBoo de pielagos サンティリアーナ・デル・マーレSantilliana del mare

朝サントーニャをスタートしました。昨夜のユース・ホステルでは、遅れて着いた予約がないペレグリーニのために中庭にテントが張られていました。ここからは美しい自然保護区の中、そして海岸を歩いて行きます。ブランチはツナ缶とトマトのボッカディージョをいただきました。その後は丘陵地帯を歩き1時半頃にフエメスのアルベルゲに到着しました。北の道では有名な、エルネスト神父とボランティアで運営されるドナティーヴォのアルベルゲです。午後2時前に着いたペレグリーニには昼食が用意されていました。夕食、朝食も準備、後かたづけもボランティアの人達にしもらえます、お客さまのようです。その日の宿泊したペレグリーニは50人ほどいました。夕食前のオリエンテーションではアルベルゲの主旨、歴史、地域の環境保全、北の道についてのエルネスト神父の話を聞きます。彼曰くここはユートピアです

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サントーニャの自然保護区

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フエメスのアルベルゲ

フエメスからサンタンデール行きの船がでるソノSonoの町までは3つのルートがあります。直線の舗装道路、海岸線の絶壁に沿った道とその中間です。霧雨のお天気でしたが私達は海岸線を歩きました。途中の矢印がなくなったりしますが前日にアルベルゲで道順を教えてくれます。砂浜に下り、ソノの町はずれの橋の手前にサンタンデール行きの船の乗船場があります。乗船した頃から霧も晴れ、海から眺めたサンタンデールの街は何か幻想的でした。サンタンデールはビルバオ以来の大都市です、パオロの好きなバーガー・キングの店もありお昼はハンバーガー。そして次の町ボー・デ・ピエラゴスまで歩きました。ここのアルベルゲは駅から線路を渡ってすぐにあります。予約なしで来たペレグリーニのためにキッチンには簡易ベット。私達は前日予約を入れてくれたパオロのおかげで4人部屋。翌日は北の難所、列車の鉄橋を渡ります。巡礼路を行くと8Kmの回り道。最初は一駅だけ列車に乗ろうと私達も考えましたが、鉄橋の上では地元の人が平気で何時間も釣りをしている、ペレグリーニはみんな歩いて渡ると聞き、鉄橋徒歩走破を敢行。

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右は断崖

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サンティリアーナの2km手前のアルベルゲに泊まりました。町から離れているので泊まった巡礼者は私達だけ、民家を巡礼宿にして年老いた主人もそこで生活している、設備は古いですが巡礼路の歴史を感じさせるアルベルゲでした。

15/06/2014  〜   19/06/2014  コミラスComilas., コロンバースColombers,  リャーネスLianes, リバデセジャRibadesella.  セブラヨSebrayo,

北の道は舗装道路を多く歩きます。交通量の多い道路を歩くこともしばしば、若者がブエン・ハイウェーと声をかけてくれ苦笑い。すれ違い追い越す車がクラクションを鳴らし応援してくれることもあります、そんな車には手を揚げて答えます。高低差は少なくなったものの上り下りの丘陵地帯が毎日続きます、牧草を食む牛や馬、羊やヤギ、ロバ、野うさぎが道を横切ることもあります。道ばたでカタツムリを採っている人もいました、食べるんだそうです。昨年のフランス人の道では道を横切るカタツムリを踏まれないように救済して歩きました、牛糞まみれの道もしばしばです。25℃を越える暑い日が続き、ビーチは海水浴の人々でにぎわっていました。

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遠くにサン・ヴィンセンテの町

サン・ヴィンセンテからは巡礼路は丘陵地帯を抜けますが、前を歩くスペイン人達に続けと、近道の舗装道路を歩きます。高低差もなく景観が素晴らしく気持よく歩ける道でした。カンタブリア州も終わり、この先のコロンバースはアストゥーリア州です。

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コロンバース

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矢印もありますが、モホンの貝、コンチャの向きに頼る方が多いです。アストゥーリア州まではコンチャの殻頂のが進行方向、ガリシア州はその逆です。(2016年以降に置かれた新しいガリシアのモホンは、貝の向きはすべて同じ、進行方向は黄色い矢印で示されています)

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朝の海岸

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アストゥーリアのオレオはほぼ正方形、上にあがる階段が床から離れて造られています。
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シドロ工場の看板

シドロはこの地方特産のりんご酒です、発泡性ではないので手を掲げ高い位置からコップに注ぎ空気をお酒に加えるのが伝統的な飲み方です。注がれたらすぐに飲みます。

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ついに分岐路に至りました。直進すればヒホン、北の道がつづき、左に行けばオヴィエード、プリミティーヴォの道が始まります。 北の道、まだ後半に続きます。

20/06/2014   〜   24/06/2014 ヒホンGijon, アヴィレスAviles, エル・ピトEl pito, バジョータBallota,  ルアルカLuaruca

北の道とプリミティーヴォの道の分岐点を過ぎ、次の町ヒホンに向かいます。左に行くとプリミティーヴォの道が始まります、この道は高低差があり厳しい道ですが、多くのペレグリーニがこの道が好きだといいます。素朴な小さな村々を通り抜けフランス人の道のメリーダへ続いています。

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アルベルゲは中心街4km手前にもありますが不便なので、中心街のアルベルゲ、Residencia Albergue Universitario Cimadevillaに宿泊。


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シドロをコップに注ぐ実演です。

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6月の北の道は紫陽花の道、色のヴァリエーションがすばらしい

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ルアルカは山に囲まれた港町。街の中心には新しいアルベルゲがオープンしています。

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ルアルカの港

25/06/2014    〜   28/06/2014 ラ・カリダドLa Caridad, ヴィレーラVilela, ロウレンツァLourenza, モンドニェードMondoñedo,

曇った日もありましたが、サラウーツ以降、晴天が20日以上続きました。昨日から小雨、午前中降って午後はたいてい良くなります。

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今日からグループにウンベルトが加わりました。パオロ以上の健脚です。そして海沿いを歩くのは今日で終わり、明日からは内陸部に入ります。アストゥーリア州からガリシア州境の長い橋を渡るとガリシア州の最初の町リバデオRibadeo、ここを始点にサンティアゴに向かうペレグリーニもいます。私達は少し先のヴィレーラのアルベルゲへ、アルベルゲは村はずれにあり少し離れた所にバール兼レストランがあるだけです。バールで料金を払い、スタンプを押してもらいます。

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ガリシア州へ

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橋の上から

ヴィレーラのアルベルゲ その日このアルベルゲに泊まったのは私達3人だけでした。私は数日前からのヒザの痛みを鎮痛剤で抑えながら歩いて来ましたが、まったく直りません。ウンベルトがステッキを使ってみるよう助言してくれたので試してみました。ステッキは脚を助けるだけではなく手のひらのむくみもなくしてくれます。道端で木の枝を拾って杖にしました。

ヒザの痛みをとるにはしばしの休息、歩く距離を短縮し無理をしないことと、先を急ぐパオロとウンベルトと別れることになりました。この日はモンドデーニョまで8km、途中で雨脚が強くなりびしょ濡れです。ここ町の公営アルベルゲは警察が管理しているのでまずは警察署へ行き受付をします。12時にしか開かないと同伴してくれたパオロが言うので、署内のベンチで待たせてもらいます。今まで一緒に歩いた彼らに別れを告げ、濡れた服でも着替えようかと思っていたところ、午前9:30頃、おまわりさんがクレデンシャルにスタンプを押してくれ、私は料金を払い、シーツをもらい、そして車(パトカー)に乗れと。アルベルゲを時間より早く開けてもらい、おまけに送っていただきました。ムーチョス・グラシャス!もしかしてまた哀れな東洋人に見えたのかな。

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雨のモンドデーニョ

29/06/2014   〜    06/07/2014 アバディンAbadin, ヴィジャーバVillaba,  バアモンデBaamonde, ミラーツMiraz,ソブラードSobrado, ボイモルトBoimorto, オ・ペドロウソO Pedrouzo, サンティアゴ・デ・コンポステラSantiago de Compostela,

ひとりになった自由と緊張感はいいものです。まあ急ぐこともないので、1日ごとに目標を決めて歩き出しました。北の道もすでに終盤です。

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モンドデーニョの朝焼け

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美しい内陸の巡礼路

アバティンのアルベルゲ、受付は13時から。着いた順番に受付を済ませます。毎日アルベルゲで一緒になるヌリア、その彼氏のカルロス、ホセ・ルイス、マドリッドの3人グループと歩くようになりました。足が速い彼らに合わせては歩けないので、私は最初にスタートしそして最後にアルベルゲに到着します。アルベルゲの待ち時間、ひざの痛みでぎこちなく歩いている私に、イタリア人のおじさんは、オレのひざを見ろ、人工関節だ!これで1日40km歩くんだ、おまえもいずれそうしろと。最後の一言は余分ですが、そのハンディを克服し、それだけ歩くには強い意志があったのですね。翌朝6時に起きた時にはおじさんはもう出発していました。

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ガリシアのモホン 111km

ミラーツのアルベルゲ、ベット数が少ないから早く着かなくちゃ、と言うスペイン人達に追随し、15時のオープンまで待ち時間5時間あまり、ヌリアはこの8km先のアルベルゲまで行こうと言いますが、私はヒザが痛いのでここでストップを主張、ひとりで泊まるから先に行って、明日ソブラドでまた会えるからと、お願いしましたが、結局みんなここで泊まりました。オープン時間より早く受け付けを開始してくれました。このミラーツのアルベルゲはイギリスのサンティアゴ奉仕団体が運営する、ほぼ完璧なアルベルゲ、清潔、親切、秩序が保たれていて朝食付き。アルベルゲで夕食の食材も売っています。


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朝焼けのモホン

ソブラドの修道院のアルベルゲは、午後2時から4時まではお昼休みでクローズです。中から外にも出れません。


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ソブラドの修道院、中庭


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中庭に面したアルベルゲ、幾つもの部屋がありたくさんのベッドが置かれています。キッチンもあります。修道院には観光客も訪れるので門前町には何でもあります。

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ネコトホの2匹


 北の道はアルスーアで行程を終えますが、ヴァリエーションがあります。ボイモルトの町のはずれでアルスーアへと左折せず、まっすぐモッタの道を行き、サンタ・イレーネの2km手前でフランス人の道に合流するルートです。距離は実際には5kmくらい短縮されるのでしょうか。私はヴァリエーションの方行くようにボス、パオロから電話できつく言われていたので今朝はソブラドからボイモルトまで8km歩くだけです。 写真はボイモルトの新しいアルベルゲ、オープンは13時、2〜3時間待ちには慣れています、でも扉に注意!電話しろと貼り紙。早いけど電話したら20分以内に行くからと、親切なオスピタレロさんのお返事。また私のためにアルベルゲ時間外に開けてもらいました。ムーチョス・グラシアス!この新しく広くきれいな公営アルベルゲに泊まったのは私と6人の多国籍グループ、イルーンからずっと一緒だったそうです。その中には日本人のちょいワル爺さんのKさんやアントネッラとフランコがいました。

雨の中ひとり孤独に矢印のない道を歩きます。ふたつの直線道路を行くだけなのでわかりやすいです。地図はボイモルトのアルベルゲに置いてあります。途中1軒だけあったバルはクローズ、サンタ・イレーネまで約20km何もナシ。最後の試練でありました。オ・ペドロウゾの公営アルベルゲでは昨日アルスーアに行き、今日オ・ペドロウゾに着くスペイン人仲間が待っています。

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この突き当たりが北の道の終わり、このヴァリエーション版でも最後の最後。

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フランス人の道は、何か空気まで芳しい

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アルカのサンタ・エウラリア教会の祭壇

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サンティアゴに到着しました。ここまで苦労して辿り着いた感激にに皆浸っています。私も今年はヒザの痛みを克服し頑張りました。大聖堂内のサンティアゴのお墓に無事到着を感謝します。午後はアルベルゲで休み6時にはスペイン人仲間と待ち合わせ。ビールも飲まない彼らとはコヒーと甘いケーキで到着をお祝いました。巡礼証明書、そして出発地と日付、キロ数が入るキロメートル証明書、サン・フランチェスコ会の巡礼証明書の3枚をもらいました。証明書に記入されたイルーンからのオフィシャル距離は、803kmでした。

07/07/2014 この日は、サンティアゴで休憩。朝広場に行くと、モンドデーニョで別れ、今朝ムシアから帰って来たウンベルトに偶然再会。明日からフランス人の道を来る友人を迎えにフランス人の道を逆に歩くそうです。私はこれ以上無理せず、明日バスでフィステーラに行きます。ここまで来てムシアに行かないのは残念ですが、彼に修復中のムシアの聖堂の写真を見せてもらいました。フィステーラからはバスでラ・コルーニャに行きます。

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海側からのフィステーラ燈台
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09/07/2014 コルーニャ、世界遺産のヘラクレスの塔

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サンティアゴ像

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10/07/2014

今回のスペイン巡礼最後の日です、でもまた必ず戻って来ると、ガビオッタに誓いました。

行程表

02-6-2014 Irun
1 03-6-2014  San Sebastian  24,6km
2 04-6-2014  Zarauz  22,8km
3 05-6-2014  Monte Calvario  25,5km
4 06-6-2014  Markina  20,0km
5 07-6-2014  Gernika  24,8km
6 08-6-2014  Bilbao  29,8km
7 09-6-2014  Pobena  34,5km
8 10-6-2014  Castro Urdiales  22,3km
9 11-6-2014  Santona  40,2km
10 12-6-2014  Guemes  22,5km
11 13-6-2014  Boo de pielagos  30,0km
12 14-6-2014  Santilliana del Mar  27,7km
13 15-6-2014  Comillas  21,8km
14 16-6-2014  Colombers 32,9
15 17-6-2014  Llanes  18,5km
16 18-6-2014  Ribadisella  27,2km
17 19-6-2014  Subrayo  33,0km
18 20-6-2014  Gijion  28,6km
19 21-6-2014  Aviles  22,2km
20 22-6-2014  El Pito  23,7km
21 23-6-2014  Ballota  23,0km
22 24-6-2014  Luaruca  23,8km
23 25-6 2014  Caridado  27,9km
24 26-6-2014  Vilela  29,2km
25 27-6-2014  Lourenza  20,9km
26 28-6-2014  Mondonedo  8,9km
27 29-6-2014  Abadin  16,1km
28 30-6-2014  Villaba  20,0km
29 01-7-2014  Baamonde  20,9km
30 02-7 2014  Miraz  16,0km
31 03-7-2014  Sobrado  24,0km
32 04-7-2014  Boimorto  10,9km
33 05-7-2014  Arca  30,5km
34 06-7-2014  Santiago  20,1km
Total   Km 824,8   Av. 24,3km

ガイドブックによりKmの表記は違います。上のKm数はSantiago Bidea, Camino del Norte(緑色の小冊子)を参考にしました。

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